うつ病の改善策

うつ病の薬による治療法においては最初のうちは長く眠らせて体と脳を十分に休息をとらせるということが大切です。そしてこの後、治療が進んで調子がよくなて来たときにどのように治療していくかという意見はいまだ一致していません。うつ病の方にただ漠然と長い時間眠らせれば良いというわけではありません。患者さんも、うつ病の調子の悪い時期における不眠の症状から、うつ病が改善したとしてもただたくさん眠りたいと感じる人が多くいます。長く眠りたいと希望した人をどうにかして眠らせてあげようとすると、睡眠薬が増えていきます。入院治療では病棟を管理するときの問題もあり、九時に消灯して翌朝の六時に起床するという生活になっています。退院して自宅での治療でも、午後九時に布団に入り、朝六時に起きるという睡眠のリズムのままでいると睡眠薬をたくさん出さなければなりません。大人の生理的な睡眠時間は七時間程度なのでこれを大きく超えて眠らせるというのは逆に体に負担をかけてしまうことになります。過去に行われた研究結果でも睡眠時間はだいたい七時間程度がちょうどよいといわれています。また、近年行われていた研究でも七時間程度の睡眠をとっている人は生活習慣病を発症する可能性が少なくなっているという研究結果が出ています。睡眠時間と死亡率の研究でも、睡眠を七時間ほどとっている人がもっともよい結果が出ています。睡眠時間の話から患者の治療の話に戻ると、症状がよくなってきたのなら少しずつうつ病が発症する前の自然な生活に戻していくことが重要なのではないかと思います。入院中であっても眠りに入る時間を遅くして23時ほどにし、朝六時ぐらいに起床できるようにしていけばもとの生活リズムにもどることができるのではないかと思います。うつ病の進行に応じて患者の生活習慣を指導できるようになるのも医師としての役目ではないかと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です